1.尊敬語



①尊敬を表す特別な語形


いらっしゃる、見える、お見えになる、おいでになる、お越しになる、おっしゃる、なさる、召し上がる、上がる、くださる、賜る(与える)、お隠れになる(死ぬ)、ご覧になる、召す(着る)、 お風邪を召す(風邪を引く)、お気に召す(気に入る)、お年を召す(年を取る)、ご存じ、ご存じでいらっしゃる


②れる、られる


⇒いつごろ、中国に来られますか。


③「―する」型の動詞(サ変動詞)は⇒「―なさる」
「ご」をつけず、機械的に「する→なさる」と変える。例:運転、散歩、旅行、結婚、コピー…例外なし


④その他の動詞(主に五段動詞)は⇒「お/ご…になる」
⇒何時ごろ会社にお戻りになりますか。


⑤お(ご)~です


⇒今より、お帰りですか。


⑥~てくださる→お(ご)~くださる、~てください→お(ご)~ください


⇒指導してくださった先生は上海大学の林先生です。→ご指導くださった先生は上海大学の林先生です。
⇒ちょっと待ってください。→少々お待ちください。


⑦~です→~でいらっしゃる(普通は他人の場合にしか使わない);~です→~でございます(丁寧語だから、他人の場合でも、自分の場合でも使える)
⇒そちらは泉さんのお宅でいらっしゃいますか。
⇒もしもし、こちらは大和銀行でございます。


⑧~させてくださる(使役+授受関係);~させてください(請求)


⇒先生は私にそれを飲ませた。→先生は私にそれを飲ませてくださいいました。


⇒社長、この仕事をを私にやらせてください。



2、謙譲語



①謙遜の意味を表す特別な語形


いたす、いただく、頂戴、さしあげる、進上(しんじょう)する、進呈(しんてい)する、献上する、まいる、申す、申し上げる(言う)、拝見する、拝借する(借りる)、承る(聞く、受ける、分かる)、伺う、おる、存ずる、存じ上げる(知る、思う)、お目にかかる(会う)、お目にかける(見せる)、上がる(行く、訪ねる)、お邪魔する、持参する(持っていく、持って来る)、賜る(受ける)、拝受(はいじゅ)する(受ける)


②お/ご~する/いたす、お/ご~申す/申し上げる
⇒この件につきましては、後ほど私が詳しくご説明いたします。
⇒これからのご幸福のことをお祈り申し上げます。


③~ていただく→お/ご~いただく
⇒詳しく説明していただき、どうもありがとうございました。→詳しくご説明いただき、どうも、ありがとうぞざいました。
⇒こちらにお名前とご住所をお書きいただきます。


④お/ご~願う(請求、頼む)
⇒後ほど私に電話をかけてくださるようご伝言をお伝え願えませんか。


⑤お/ご~できる(可能形の謙譲語)
⇒残念ながら、ご要望にはお応えできません。


⑥~(さ)せていただく(希望)
⇒これで、本日の授業を終わらせていただきます。



3、間違いやすい敬語



(1)語形の誤り


①「お/ご」の使い分けの誤り: 原則は「お+和語、ご+漢語」


②二重敬語:○ 「お書きになる」→ × 「お書きになられる」


③「お/ご~される」: × 「ご出席される」


(2)尊敬語と謙譲語の誤り


① 謙譲語「お/ご~する」を尊敬語のように使う
* 例 「社長は良くこのホテルをご利用するそうです」、コミュニケーションの障害になる。


②「お/ご~してくださる、ください」
* 例 「先生、ご説明してください。」


③「お/ご~していただく」
* 例 「先生にご指導していただきました。」
④謙譲語を尊敬語のように使う
* 例 「あなたは、その会議にまいりますか」


(3)身内、高める必要のない人を高める誤り
①身内の人を高める誤り:* 例 「父は出席なさいます」、社外の人に「課長は席をはずしていらっしゃいます。」
②高める必要のない人を高める誤り。 * 例 「通行人に伺ったら教えてくださいました。」

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